【暗記方法】頭の良し悪しは関係ない!誰でも24時間後にはほぼ忘れてる!
- 暗記できなくて悩んだことありませんか?
- 「九九」が覚えられず、間違った”思い込み”を植え付けられる可能性も
- 勉強する前にこれだけは知っておいてほしい
- エビングハウスの忘却曲線について
- 「忘れる」=「頭が悪い」は大間違い!!
- 忘れそうになった時に「思い出す」と覚えられる!
- 好きなものは自然と覚えていた、そしてそれらすら忘れている
暗記できなくて悩んだことありませんか?
「昨日覚えた英単語、もう忘れてる…」
「あんなに夜勉強したのに、分からない…」
みなさんはこんな経験ありませんか?
私は高校時代に1日100個英単語を覚えようとして、たったの1日で挫折したことがあります(;^ω^)
だって、次の日にはほとんど忘れているのですから…。
「九九」が覚えられず、間違った”思い込み”を植え付けられる可能性も
記憶が問われる最初の難関って、もしかしたら「九九」かもしれませんね。
その「九九」が覚えられない子どもに対して、もしかしたら親や教師はある種の洗脳をしてしまったかもしれません。
「頭が悪い」とか「覚えが悪い」とか…。
人間は周りの人間からの影響をものすごく受けるものですから、そんなことを言われた子どもは、その言葉通りに成長します。
そう。自分が「頭が悪い」と思い込むことで、本当に頭の悪い子になってしまうのです。
勉強する前にこれだけは知っておいてほしい
勉強する前に、暗記する前に、必ず知っておいてほしい事が1つあります!
それは、「誰でも覚えたことは次の日には70%以上忘れる」ということです。
これを知っているだけで、自尊心を傷つけずに済みます。
今勉強している小中学生や高校生。自分の事を「頭が悪い」と思い悩む必要は、全くありません。
子どもの勉強を見ている親御さん。覚えられない子どもを否定することがなくなります。
エビングハウスの忘却曲線について
以下のグラフが「忘却曲線」です。
このグラフによると、人間は覚えてからたったの20分後のは42%忘れることが分かります。
1時間後には56%、そして24時間後には74%の覚えた事を忘れてしまうのです!
この、エビングハウスの忘却曲線については、補足がありますのですこし説明させてくださいね。
記憶の実験的研究を初めて行ったのはヘルマン・エビングハウスです。
彼は1880年に自分自身を実験台として、ある研究を行いました。
彼は無意味な文字列(例えば jik、seq、tilなど)を記憶し、時間経過とともにどれくらいを再現できるかをしました。
すると、上記のグラフのような結果になったというのです。
ですので、有意味な内容であるならば、記憶の定着率はさらに上がると考えられます。
ところで、「この研究って古すぎるし、このグラフの根拠もヘルマン・エビングハウス本人だけなんて信用できない」と思いませんか?
私も、初めてこのグラフを知った時は「おぉ!」と思ったのですが、実験対象がエビングハウスただ一人だという事を知った時は少しがっかりしました(;^ω^)
けれど、PLOS ONEで公開されている論文で、「Replication and Analysis of Ebbinghaus’ Forgetting Curve」というものを見つけました!
2015年に発表された論文で、エビングハウスの忘却曲線を検証した実験です。
ちなみにPLOS ONEはLibrary of Science社より刊行されているオープンアクセスの科学雑誌なのでネットから誰でも読むことができます↓
この研究結果でのグラフはエビングハウスの忘却曲線と非常によく似ています。
特に、グラフの前半部分(24時間後まで)はほぼ同じだと言えます。
やはり、「誰でも覚えたことは次の日には70%以上忘れる」のですね。
「忘れる」=「頭が悪い」は大間違い!!
誰でも覚えたことのほとんどを忘れてしまいます。
だから、「忘れる」=「頭が悪い」じゃないんです!
初めての試練かもしれない、小学生にとっての「九九」。
大人にとっては意味のある数字の配列かもしれませんが、覚えられない子どもにとっては意味の分からない数字の配列…。
そう。意味が分からないものは、次の日にはほとんど忘れている。これが”普通”です。
決して変な植え付けをしないでください。
「あなたは頭が悪いから覚えられないんだ」と子どもに言えば、本当にその通りになりますから。
子どもの能力のせいではありません。大人がそう決めつけた時、子どもがその通りになる。ただそれだけのことです。
忘れそうになった時に「思い出す」と覚えられる!
じゃあどうすれば覚えられるようになるかというと…。
忘れそうになったタイミングで「思い出す」と記憶に定着しやすくなります。
つまり、その日学んだ事はその日のうちに復習。
次の日の朝、復習。さらに1週間後、復習。
「なんだ…、3回も復習するのか…」と思うかもしれませんが、1度やったことなのでそんなに時間はかかりません。
学生ならばこんな感じですね↓
学校で勉強。
帰って宿題。
朝の準備の時にさらっと復習。
週末に自宅でテストする。
この生活が記憶の定着にとても良いです。
ポイントは、”自分で自分を褒める事”です。
覚えていたら「私って賢い!覚えてる!」と自分を褒めながら行ってください。
だって、人間は誰だって忘れてしまうようにできているのですから。
お子さんがいくらやっても「九九」が覚えられない時、「いくらやっても覚えられないダメな子」というレッテルを張らないでくださいね。
子どもにとって「九九」は無意味な文字列に近い感覚でしょう。
81個のうち60個は忘れてしまいます。
忘れて当然です。忘れる方が”普通”です。
好きなものは自然と覚えていた、そしてそれらすら忘れている
幼い頃、好きなポケモンとか電車の名前とか…他の人が覚えてないことをやたらと覚えたことありませんでしたか?
私が子どもの頃は、携帯電話もなかったので、よくかける友だちの電話番号は記憶していました。
その時、覚えようとしていたのでしょうか?
きっと、自然と繰り返しているうちに覚えたのだろうと思います。
好きだから毎日そのことに触れあっているうちに、自然と覚えることができたのです。
そして、幼い頃あれほど覚えた好きなものの名前…大人になると忘れてしまうんですね(´;ω;`)
好きでやっていたことすら、反復しなくなると忘れてしまうんです。
頭のいい悪いは全く関係ありませんね。
覚えていたら「私って天才!」って思いながらやりましょう。
心の声は誰にも聞こえませんから、恥ずかしがらずにそう思いましょう。
覚えてないのは”普通”だから落ち込まず、覚えていたら「私はスゴイ!」でやっていきましょう。