【不登校】なんとなく学校を休んでいるうちに、学校に行きたくても行けなくなってしまうかも
- なんとなく学校を休みたい
- 大前提はあるけど、行けるなら学校に行った方がいい
- 学校へ行かずに生活習慣を安定させるのは結構難しい
- なんとなく休んでいると、本当に登校できなくなるかも
- 不登校になっていくパターン
- クラスには一人一人役割がある
- 親が子どものコミュニケーションをフォローする
なんとなく学校を休みたい
「なんとなく学校に行きたくない」こういう気持ちを持ったことがある人って多いんじゃないでしょうか?
特別嫌な理由はなくても、“なんとなく”休みたくなることってありますよね。
親は子どもの本心が分からなくて、学校を休みたがるわが子にどう接するのがいいのか悩むところだと思います。
少し疲れているだけなのか、友だちと上手くいっていないんじゃないかとか、本当はいじめにあっているけれど隠しているんじゃないかとか‥。
親はありとあらゆることを考えます。だから、「学校へ行きなさい!」と強く言う事ができないこともあります。
本当は、学校へは行きたくないけれど行きたい気持ちもあって、その間でモヤモヤしているのかもしれない。
誰かが背中を押してくれたら、誰かが応援してくれたら、学校に行くことができたかもしれない。
だけど、「学校なんて行かなくてもいいよ」と言われると、「学校へ行く」ことを選びにくくなるかもしれない。
大前提はあるけど、行けるなら学校に行った方がいい
「無理してまで学校にいく必要ってある?」という考え方の人が増えたように感じていますが、私は、いじめなどの特別な理由がない限り(←これが大前提)は、学校にいくべきだと思っています。
学校は勉強ができて、友だちができて、仲間と過ごす楽しさや難しさを体験することのできる場所です。
運動会や音楽会などの行事があり、クラスで力を合わせ、共に協力し、一つの目標に向かって努力して達成する喜びを味わうことができます。
「学校に行かなくてもできる」という人は多いですが、一番身近で金銭的にも通いやすい公立の小中高で勉強や仲間との体験を行うのが可能なら、それが最も良い方法なのではないかと思います。
だから、いじめなどの理由がないにもかかわらず、学校に行くことを“なんとなく”やめてしまうのは、もったいないなと思います。
学校へ行かずに生活習慣を安定させるのは結構難しい
学校を行かずに将来の夢に向かって突き進むことのできるタイプの人はいいのですが、大半の人は”学校に通えない自分”を責めて自己肯定感が著しく低下して、家でいる時間も息苦しい思いで生活しているのではないでしょうか。
精神衛生的にも、学校に通っている方が良いと思います。
自己肯定感が低いと、やる気がなくなります。学校でできない分、家庭で補おうと勉強をやっても集中できず、そんな自分を責めてさらに自己肯定感が下がる…。
そんな負のスパイラルに陥る可能性が高くなります。
学校へ通うことで、規則正しい生活を送りやすくなりますし、健康的な生活を送りやすく、精神面も安定するのではないかと私は思います。
なんとなく休んでいると、本当に登校できなくなるかも
私は”なんとなく“学校を休むくらいなら、学校に行ってほしいと思います。
なぜなら、”なんとなく”学校休んでいるうちに、本当に学校に行くことが出来なくなってしまうことがあるからです。
親や誰かから「無理してまで学校に行かなくてもいいよ」と言われてしまうと、本当は“ほんのちょっとだけ”めんどくさいな、もうちょっと寝てたいな、くらいでも休んでしまうことがあります。
それを繰り返すうちに、学校へ行っても居場所がなくなってしまう可能性があります。
不登校になっていくパターン
私には中学生の子供がいます。
学校には不登校の子がいますが、よくあるパターンが、最初は早退しがち。だんだん休みがち。そのうち行事だけ参加。最終は完全に来ない。
誰かに虐められたわけでもないので、最初は“気が向いた時だけ”学校に来ていました。
“気が向いた時だけの登校“を続けていると、だんだん疎外感を感じるようになります。
休んでいた時の話には付いていけないし、休んでいる間にクラスの友だちはさらに仲が深まっていき、その空気感を敏感に感じて、学校に行くのがだんだん怖くなっていきます。
クラスには一人一人役割がある
また、クラスには一人一人役割があります。
学級委員などの目立った仕事でなくても、係の仕事というのがあって、休みがちな人はその仕事をほとんどやっていません。
2人1組の係ならば、1人が不登校気味になれば、毎日1人で仕事をすることになります。
また、掃除の時間などの、机を動かす必要がある時、誰かが不登校気味の子の机を運ばなければいけません。
通常の授業であっても、不登校気味の子の隣の席に決まってしまうと、ほぼ毎日隣は空席。
席の近いもの同士が集まって行うグループワークも人数不足。
さらには、プリント類宿題などを休んだ子に届けるなどの負担も、不登校気味の子は他人に押し付けてしまっている場合があります。
明日、来るかどうかも分からない、なぜ休んでいるのかも分からないクラスの子のために、いつまでも快く接してあげなさいと言われても、それは難しいと思います。
なので、不登校気味の子が、他の生徒に不満をもたれてしまうことがあります。
親が子どものコミュニケーションをフォローする
コミュニケーション能力があれば、学校へ来た時に「休んでた時、係の仕事任せっきりでごめんね。いつもありがとう。」と言えるのでしょうが、心の余裕がないとそこまで気が回らないかもしれません。
子どもがそこまでできない分、親がフォローできるといいと思います。
休むことが多いから、配布物は届けてもらうのではなく、親が学校へ受取りにいく。
係の仕事を任せきりになっていないか、担任の先生に確認して、対処してもらう。
自分の子がずっと休んでも、他の子への負担がなるべく少ないように配慮していれば、再び登校する時に子どもは学校へ行きやすくなるのではないでしょうか。